インフルエンザの病態、診断、治療について

インフルエンザの病態生理

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インフルエンザの概念

インフルエンザウイルスによる感染症で、毎年冬から春にかけて流行します。
発症すると高熱や、筋肉痛・関節痛を伴う倦怠感などの症状が現れます。小児や高齢者では、死亡するケースもあるので注意が必要です。

 

 

インフルエンザの成因

インフルエンザウイルスは、オルトミクソウイルス科に属するRNAウイルスの一種です。A型、B型、C型の3タイプがあり、主にA型とB型が流行します(C型は人から人にうつらないため)。感染経路は咳やくしゃみといった飛沫感染です。

 

赤血球凝集素(HA)
ウイルスが宿主細胞に吸着、侵入するのに必要となります。

 

ノイラミニダーゼ(NA)
細胞内で増殖したウイルスが、細胞外に出るために必要になります。

 

 

インフルエンザの症状

普通の風邪とは違い、急な発熱(38度以上)、悪寒、筋肉痛、関節痛、全身倦怠感といった症状ののほかに、咳・痰、鼻汁・鼻閉といった症状も伴います。

 

 

インフルエンザの治療方針

インフルエンザでは高熱が続くため、脱水が起こりやすくこまめな水分補給が必要です。

 

また、小児ではインフルエンザ脳症のリスクがあるため、アスピリン、ジクロフェナク、メフェナム酸などNSAIDsの投与は避けるようにし、アセトアミノフェンを用いるようにします。

 

 

インフルエンザの治療薬

解熱鎮痛薬(アセトアミノフェンなど)
小児ではNSAIDsの投与によって、インフルエンザ脳症のリスクがあるため禁忌です。
※アセトアミノフェンは、NSAIDsではないので注意

 

ノイラミニダーゼ阻害薬(オセルタミビル、ザナミビル、ラニナビル)
ノイラミニダーゼを阻害することで、インフルエンザの細胞外への遊離を阻害し、増殖を抑制します。発症後すぐに投与する必要があります(遊離してしまってからでは効果がないため)。A型、B型ともに有効です。

 

 

このページで確認しておくことのまとめ

  • インフルエンザの概念
  • 赤血球凝集素(HA)、ノイラミニダーゼ(NA)の役割について

 

以上、インフルエンザの病態生理についての説明でした。

 

少しでも役立つ情報であったならうれしいです。

 

以下に、呼吸器・胸部の疾患に関する疾患についての関連ページがありますので、気になる点は確認しておきましょう!

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