吸収部位の構造(細胞内経路と細胞間隙経路)

吸収部位の構造(細胞内経路と細胞間隙経路)

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吸収と分泌

まずは、吸収と分泌についての言葉の定義を確認しておきます。

 

吸収とは、薬物が消化管側から血管側に透過する現象のことを言います。

 

分泌とは、薬物が血管側から消化管側に透過する現象のことを言います。

 

以下に、細胞がどのような構造でできているのかを示しています。確認しましょう。

吸収部位の図

吸収過程

 

絨毛

小腸の輪状ひだの上に出ている突起です。

 

微絨毛

絨毛から出ているさらに微小な突起で、1つの細胞当たり約1,000本存在します。この部分には、多くの消化酵素や各種輸送系の輸送担体が存在します。

 

刷子縁膜(頂側膜)

吸収上皮細胞の消化管側表面部分の膜で、頂側膜とも呼ばれています。ここに上記の微絨毛が密生しています。腎臓の近位尿細管も管腔側にも同じような膜が存在しています。

 

側底膜(側細胞膜 + 基底膜)

吸収上皮細胞の側壁と基底膜を合わせた部分のことを言います。
この部分には、刷子縁膜のような微絨毛は存在しませんが、刷子縁膜とは異なる輸送担体の存在が確認されています。

 

密着体(密着結合)

上皮細胞と上皮細胞の間にあって、細胞間を強固に接合している部分です。一般的に水溶性薬物は、この部分が吸収促進剤などにより開くと透過しやすくなります。

 

細胞内経路

薬物が細胞内を透過する経路です。脂溶性の高い薬物や能動輸送により輸送される薬物の透過経路です。

 

細胞間隙経路

薬物が密着結合と側細胞間隙を通り抜けて透過する経路です。水溶性の高い受動輸送で輸送される薬物の透過経路です。

 

このページで確認しておくことのまとめ

  • 吸収部位の構造とそれぞれの名称、役割について
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