分布の定義

分布の定義

 このエントリーをはてなブックマークに追加 

体外からの吸収を経て、全身循環血液中に移行した薬物は、血流により体内の各組織に運搬されます。血液中に存在する薬物の一部は、血管から組織内に移行し、さらに一部の薬物分子は細胞内に入っていきます。このように、薬物が血液中から組織内へと移行する現象を「分布」といいます。

 

 

薬物の薬理作用は、その薬物が標的作用部位に移行してはじめて効果が発現されます。しかし、目的とする作用部位以外に薬物が移行してしまうと効果が発揮されないだけでなく、副作用の発現に繋がってしまいます。したがって、薬物の「分布」は、その薬物の有効性や安全性を制御するために非常に大切なものであると言えます。

 

 

血液中では、血漿タンパク質と結合した結合形薬物と、結合していない非結合型薬物に分けられます。この時、非結合型薬物のみが毛細血管壁を通過し、さらに組織細胞膜を通過して組織細胞内に移行することができます。

 

 

吸収されて体循環に入った薬物は、血漿中のタンパク質であるアルブミンα1- 酸性糖タンパク質などと結合し、結合型と非結合型に分かれます。作用部位に到達し薬効を発現するのは非結合型の薬物であるため、非結合型の薬物濃度を用いて作用を考えていきます。また、薬物の代謝や腎排泄も非結合型薬物濃度が関与しています。

 

 非結合型薬物濃度 = 総薬物濃度 × fp
  fp:血漿タンパク非結合率

 

 

薬物の分布過程について確認しておくべきこと

  • 血漿タンパク質の種類(アルブミンやα1-酸性糖タンパク)
  • 血漿タンパクと結合定数について
  • タンパク結合式(Langmuirの吸着等温式、Scatchard式、両辺逆数式)
Sponsored Link
Sponsored Link

Sponsored Link

関連ページ一覧

体外からの吸収を経て、全身循環血液中に移行した薬物は、血流に...

薬物と血漿タンパクの結合は、水素結合、疎水性相互作用、イオン...

血漿タンパクと薬物との結合は、極めて速い可逆反応をしています...

 このエントリーをはてなブックマークに追加 
Sponsored Link
Sponsored Link

Sponsored Link