水道水の水質基準の主な項目と測定法

水道水の水質基準の主な項目と測定法

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①水道水質基準

項目がたくさんありすべてを覚えることはできませんので、大腸菌が検出されないことだけはしっかりと覚えておきましょう。
余裕のある人は一般細菌が集落数100以下/ml、硬度が300mg/L以下、総トリハロメタン0.1mg/L以下であること。
 
また、トリハロメタンであるクロロホルム、ブロモジクロロメタン、ジブロモクロロメタン、ブロモホルムにも個々に基準値があることを押さえておきましょう。さらに、カビ臭物質であるジェオスミン、2-MIB(2-メチルイソボルネオール)にも基準値があり、非イオン性界面活性剤(ノニルフェノールポリエトキシレート)にも基準値があります(環境ホルモン作用があるため)。

 

水道水の試験方法

試験採取現場で直ちに行うものとして、水温、外観、臭気、残留塩素があります。

 

各試験項目
大腸菌

大腸菌が水中から検出されるということは、し尿の直接的な指標になります。つまり、その水は、尿、糞便に汚染されているということです。これはいけませんので、大腸菌は検出されないこととなっているのです。

 

測定方法として、特定酵素基質培地法を用います。
この培地にはMUG(4-メチルウンベリフェリル-β-D-グルクロニド)を含むものを用います。このMUGは、大腸菌が産生するβ-グルクロニダーゼによって代謝されたときに、蛍光物質を生じます。この蛍光物質の有無で測定します。
※一般細菌は標準寒天培地法を用います。名前の違いに注意。

 

塩化物イオン(Cl-)

し尿、下水、海水などの混入によって値は増加します。
測定方法として、硝酸銀滴定法(モール法)が用いられます。

 

硬度(カルシウム、マグネシウム)

総硬度:水中のカルシウムイオンおよびマグネシウムイオン量をCaCO3濃度に換算して表します。
測定方法として、EBT(エリオクロムブラックT)指示薬を用いてEDTAによる滴定を行います。

 

残留塩素(遊離型+結合型)

測定方法として、DPD(ジエチル-p-フェニレンジアミン)法を用います。

 

この測定法のポイントとして押さえておくべきことが2点あります。
1つ目は、DPDは遊離型とのみ反応するということです。
2つ目に、ヨウ化カリウム(KI)を用いると、結合型が遊離型に変換されるということです。

 

つまり、DPDを用いて遊離残留塩素を測定することができます。
また、ヨウ化カリウムを用いることで結合型が遊離型になるため、このとき全残留塩素=遊離残留塩素となります。よって、ヨウ化カリウム+DPDで全残留塩素を測定できます。
最後に、全残留塩素-遊離残留塩素で結合残留塩素も求めることができます。

 

水道法では、遊離残留塩素0.1mg/L、または結合残留塩素0.4mg/L以上(どちらか一方の基準を満たせばいい)の濃度を満たしておく必要があります。

 

このページで確認しておくことのまとめ

  • 水道水質基準
  • 各試験項目(大腸菌塩化物イオン(Cl-)硬度(カルシウム、マグネシウム)・残留塩素(遊離型+結合型))
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