浄水処理の問題点

浄水処理の問題点

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塩素消毒を行うことによって、副生成物ができてきます。これが問題となっています。

 

塩素消毒副生成物

(1)トリハロメタン(CHX3)

クロロホルム(CHCl3)、ブロモジクロロメタン(CHBrCl2)、ジブロモクロロメタン(CHBr2Cl)、ブロモホルム(CHBr3)の総称です。

 

トリハロメタンは、フミン質という物質を多く含む水を塩素消毒することで、非意図的に生成します。このフミン質は変異原性、発癌性などがあり危険です。しかし、煮沸することで除去できます。

 

フミン質とは、フミン酸やフルボ酸など腐植質の総称です。落葉などに由来しています。つまり、落ち葉が河川水などに溶け込んで塩素消毒するとトリハロメタンができます。特徴として、微生物によって分解を受けても残ってくる、難分解性の有機物質であることです。

 

では、どのようにして除去するかというとオゾン処理+活性炭処理という方法を用います。これについては後で紹介しています。

 

(2)クロロフェノール

フェノール類を塩素消毒すると生成する臭気物質です。

 

 

富栄養化現象

富栄養化現象とは、湖沼にアオコなどによる水の華ができたり、海で赤潮が起こったりする現象のことです。 富栄養化とは、洗剤などに含まれている窒素とリンの濃度が増加して、植物プランクトンが異常に増殖する状態をいいます。これが増えることによって魚などが死んでしまいます。

 

問題となる物質
ジェオスミン、2-MIB(2-メチルイソボルネオール)があります。これは富栄養化の際、藻類が産生するカビ臭物質です。
また、ミクロシスチンがあります。これも一部の藻類が産生する毒素です(肝毒性)。

 

 

クリプトスポリジウム

クリプトスポリジウムは、腸管に寄生する原虫の仲間です。感染すると、激しい下痢を引き起こします。
特徴として、菌本体がオーシストという壁で守られているため、塩素消毒では死滅しません。そのため、煮沸することによって殺菌する必要があります。

 

 

高度浄水処理

オゾン処理+活性炭処理

オゾンは塩素より酸化力が強いため、カビ臭物質やフミン質、フェノール類などの塩素消毒では取り除けない物質の酸化分解を行うことができます。
日本では、オゾン処理の後に活性炭処理することを原則としています。これによって、よりしっかりとカビ臭物質、フミン質、フェノール類などを吸着除去することができます。

 

ただし、オゾン処理ではアンモニア態窒素は分解することができないという弱点があります。しかし、これは塩素消毒で除去できますので、問題はありません。

 

このページで確認しておくことのまとめ

  • 塩素消毒副生成物(トリハロメタン(CHX3)、クロロフェノール
  • 富栄養化現象
  • クリプトスポリジウム
  • 高度浄水処理
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