地球規模の環境問題の成因、人への影響

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オゾン層破壊

オゾン層は、太陽光に含まれる短波長の有害紫外線(約310nm以下)の大部分を選択的に吸収しています。そのため、地球上の生物は有害紫外線から守られているのです。

 

一方、一部のフロンは、成層圏にまで達し紫外線による分解を受けます。そのとき、塩素ラジカルが発生し、その塩素ラジカルがオゾン層を破壊します(オゾンホール生成)。

 

フロンの他にも、臭素を含むハロン臭化メチルもオゾン層を破壊する性質を持っています(臭化ラジカルは、塩素ラジカルに比べてオゾン破壊効率が大きいという特徴があります。)

 

フロン類(フルオロカーボン類)

フロンは炭素、フッ素、塩素からできている化合物です。
きわめて安定であり、不燃性で人体に対して無害という特徴を持っています。用途としては、冷蔵庫や空調の冷媒として用いられています。

 

しかし、フロンはオゾン層を破壊してしまうという悪い面もあります。特にフロンの中で、オゾン破壊影響が大きいものを特定フロンと呼びます。
一方、オゾン層を破壊せずにフロンに近い性質を持っている代替フロンというものもあります。

 

分類

構成元素

名称

対流圏での分解

オゾン層破壊作用

温室効果作用

特定フロン

Hなし

F+C+Cl

クロロフルオロカーボン

分解されにくい

強い

あり

代替フロン

Hあり

F+C+Cl+H

ハイドロクロロフルオロカーボン

分解されやすい

 

弱い

あり

 

F+Cl+H

ハイドロフルオロカーボン

無し

Hなし

F+C

パ-フルオロカーボン

分解されにくい

無し

あり

 

対策
 フロンの決まりとして「モントリオール議定書」があります。この議定書は、フロンの削減スケジュールなどの具体的な流れを決めたものです。
 我が国は、特定フロン、ハロン、四塩化炭素、1.1.1-トリクロロエタンの生産・消費を1995年末に全廃しました。また、代替フロンであるHCFCについては、2020年をもって全廃されることになっています。

 

主な議定書、条約についてのまとめ

項目

主な対策

 

地球温暖化

 

 

京都議定書(平成9年):温室効果ガスの排出抑制

 

 

オゾン層破壊

 

モントリオール議定書オゾン層破壊物質の生産削減等の規制措置等

 

野生生物種の減少

 

ワシントン条約:絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約

 

ラムサール条約:特に水鳥の生患地として国際的に重要な湿地に関する条約

 

海洋環境保全

 

ロンドン条約:廃棄物の海洋投棄や洋上での焼却処分の規制、OPRC条約

 

有害廃棄物の越境移動

 

バーゼル条約:有害廃棄物の国境を越える移動及びその処分の規制に関する条約

 

酸性雨

大気中の汚染物質が溶け込んでpH5.6以下になった雨のことを言います。

 

原因
大気中に放出された汚染物質である硫黄酸化物(SOx)や窒素酸化物(NOx)が、大気中で反応し硫酸イオンや硝酸イオンなどに変化して、強い酸性を示すようになります。

 

影響
植物を枯らしたり(森林破壊)、水質の悪化(水生生物の死滅)、建造物の被害(コンクリートの劣化)などが起こります。

 

このページで確認しておくことのまとめ

  • フロン類(フルオロカーボン類)の種類
  • それぞれのオゾン層への影響
  • モントリオール議定書について
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