非電離放射線の生体内への影響

非電離放射線の生体内への影響

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非電離放射線の種類

電磁波

 物質から電子を放出させる電離作用を有するものは電離放射線といい、放出しないものは非電離放射線といいます。

 

 非電離放射線は、波長の短い方から紫外線(UVC、UVB、UVA)、可視光線、赤外線があります。

 

ここでは、波長、エネルギー、透過力の違いを理解しましょう。

 

紫外線の種類、その特徴と生態系への影響

紫外線

 紫外線はUVA、UVB、UVCの3種類に分類されます。

 

UVA

 紫外線の中で最も波長が長く、エネルギーは小さいが、透過性は高いという特徴を持っています。皮膚への影響として、メラニン色素の色素沈着(日焼け)を起こします(即時型黒化のサンタン)。

 

UVB

 ドルノ線、健康線と呼ばれ、皮膚で、7-デヒドロコレステロール(プロビタミンD2)を開環させ、コレカルシフェロールビタミンD3)に変換します。また、コレカルシフェロールは肝臓や腎臓で水酸化を受け、カルシトリオール(活性型ビタミンD3)に変換されます。
 皮膚への影響として、発赤、腫脹、水泡などができます(サンバーン)。また、サンバーン後のメラニン色素沈着(日焼け)による遅発性黒化のサンタンを起こします。

 

UVC(280nm以下)

 オゾン層に吸収されるため、地表には届きません。紫外線の中で最も波長が短く、エネルギーが大きいため、生物への影響が大きいです。
DNA分子に吸収され、ピリミジン塩基に異常を起こし、ピリミジンダイマー(チミンダイマー)を生じるため、皮膚がんを起こすことがあります。ただし、254nmのUVCは殺菌灯として利用されており、調理器具、調理台などの殺菌に用いられます。

 

参考

UVA:メラニン色素の沈着(日焼け)(サンタン)
 防ぐ指標としてPA(Protection of UVA)が用いられています。ドラッグストアなどで日焼け止めを買うときに目にしますよね。

 

UVB:火傷(サンバーン)→メラニン色素の沈着(日焼け)(サンタン)
 防ぐ指標としてSPF(Sun Protection Factor)が用いられます。

 

 PA、SPFは数値が高いほど防ぐ力は高くなります。かといって、必ずしも数値が高い方がいいかというとそういうわけでもありません。数値が高いと皮膚に塗った時の膜も厚くなります。そうすると、皮膚の呼吸が妨げられます。つまり皮膚に優しくありません。
 そのため、使うときのシチュエーションで使い分ける必要があります。長時間、海やプールで遊ぶ場合であれば高いものでよいですが、ちょっと散歩する時や洗濯物を干すなどの場合であれば低いものの方が肌に優しくいいと思います。

 

赤外線の種類、その特徴と生体への影響

赤外線の特徴

 熱としての作用があり、気温などに影響します。また、温室効果ガスに吸収されます(これも気温に関係する。また地球温暖化の原因の一つ。)
 皮膚への透過力を紫外線と比べると、赤外線の方が高いです。

 

人への影響

 透過力が高いため、目の中にまで入っていき、水晶体に吸収されます。そのため、熱性白内障の原因となります(風鈴などをつくるガラス工芸の職人さんに多くみられる白内障です。)
 他に、長時間赤外線にあたっているとやけどを起こしたり、熱中症をおこすことがあります。

 

このページで確認しておくことのまとめ

  • エポキシドを発癌本態とするもの
  • ニトレニウムイオンを発癌本態とするもの
  • メチルカチオンを発癌本態とするもの
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